村上春树-《村上さんのところ》

翻译|「《村上さんのところ》- 世袭有那么坏吗」

2017年7月6日

世襲がそんなに悪いのか

世袭有那么坏吗

質問:

私は日本海側の田舎町でほそぼそと自業的な会社員をしています。この前、同窓会で酔った友人から「お前は自分のやりたいことがなかったのが、親の敷ったレールに。。。」とか言われ、内心やれやれという思いと、今時親の敷いたレールって古臭いなと思ったのですが、その場は否定もせずに聞き流す程度でいました。私自身の役割がここにあると信じて日々仕事に精を出しているのですが、世襲が悪いことのようにいわれると家業を継ぐことを否定されているようで寂しくなりました。

そこで質問なのですが、世襲についてどう思われますが?

我在日本海旁边的乡镇干巴巴地当着自家公司的职员。前不久,在同学会里,被朋友说「你并不是在做自己想做的事情,那是父母铺好的路」,内心觉得哎呀呀,今时今日虽然觉得父母铺好的路陈腐,不过也没有去否定那个地方只是充耳不闻的程度。我相信在那里有自己所担当的职务而每日努力工作,不过被说到世袭像是坏事一样,否定继承家业,就感到有点寂寞。

这里的问题是,村上先生关于世袭是怎么想的?

回答:

自分の持ち場を守って生きていくというのは、すごく大事なことだと僕は考えています。

僕はとくに世襲するようなものもなかったので、自分で自分の持ち場を作って、こうして生きてきていますが、それがどのような仕事であれ、どのような経緯でもたらされたものであれ、自分の与えられた職分をきちんとまっとうに果たしていくこと自体に意味があると、基本的に認識しています。あえて言いなら職業倫理というか。僕のやっている仕事は、外から見ればあるいは派手に見えるかもしれませんが、日々やっていること自体は地道な作業です。そしていつも「職業倫理」というものが僕の頭の中にあります。ずるはしない、全力を尽くす、というのが僕の職業倫理リストのいちばん最初に来ます。

仕事がいきがいだという人もいますし、仕事なんてただの必要悪だという人もいます。僕はどちらもありだと思っています。でもどちらにしても、職業倫理みたいなものはなくてはなりません。それは生きていく上でどうしても必要なものだから。あなたに与えられた持ち場で仕事に励んでください。

我认为谨守自己的工作岗位而活着是非常重要的。

因为我没有特别世袭的东西,而是自己创造自己的工作岗位,这样活过来的,无论是什么样的工作,因为什么缘由而得到的工作,规规矩矩地认真地完成自己所分配的职务本身就是有意义的,这能基本地认识到。硬要说的话就是职业伦理。我从事的工作,也许外界看起来是浮华的,但每日做的事情本身是踏实质朴的工作。所以「职业伦理」总是在我的脑海里。不耍滑,极尽全力,这是在我的职业伦理清单里最初出现的。

有人说工作是生存的价值,有人说工作只是恶的必要。我认为无论哪种都有。但是无论如何,没有职业伦理这种东西就成不了事。这是在生存之上无论如何都必要的。请在你被给予的工作岗位上努力工作。