村上春树-《村上さんのところ》

翻译|「《村上さんのところ》- 笑不出来的冷笑话是有理由的」

2017年4月2日

笑えないダジャレにはワケがある

笑不出来的冷笑话是有理由的

質問:

私と夫は同じ職場で仕事をしています。この年になっても、失敗したり、お客様に怒られたりして、凹日もあります。

私が真剣に夫に悩みを相談すると、夫はいつもくだらないダジャレを言ってきます。しかも、能天気な顔で!こっちはまじめに話しているのに、まったく笑えないダジャレを言うので、本当に腹が立ちます。

でも、最近、そのダジャレを聞いて、なんだか悩んでいる自分が馬鹿らしく思えて着ました。これまで、夫はしょうーもないことばっかり言うヤツだと思っていたのですが、実はこれはかなり高度な慰め方のテクニックなのでしょうか。

何どなく、村上さんなら分かるような気がした。

我与先生在相同的职场工作。到了这个年纪,失败啊,惹怒客户啊,低落消沉也是有的。

我认真地与先生谈论苦恼的时候,先生总会说无聊的冷笑话。而且,是漫不经心的样子。明明我是认真地说话,却说一些完全笑不出来的冷笑话,真的让人生气。

但是,最近,听了那个冷笑话,不知怎的苦恼的自己看起来像是愚蠢似的。

至今为止,虽然觉得先生是只会说没用的话的人,但实际上这是相当有高度的安慰方法的技巧吧。

总觉得,村上先生的话是能明白的。

回答:

そういえば河合隼雄先生もしょっちゅうだじゃれを言っておられる方でした。高尚な冗談とかじゃなくて、まったくくだらないダジャレなんです。おかしいのもあったけど、まったくおかしくなくて、あまりにもおかしくなくて笑ってしまうものもありました。でも何度かお目にかかるうちに、河合先生にとっては、そういう無意味なダジャレを口にすることがとても大事なんだということが、だんだんわかってきました。空気抜きと分かってきました。そしてそれはできるだけくだらない、無意味なだじゃれじゃなくてはならなかったんです。そうすることにせよって、場を宥めていくというか、すっと肩の力を抜いていくというか、状況のとんがった整合性をちゃらにしていくとうか。

たぶんおたくのご主人も、そのへんのことをなんとなくわかっておられるのではないでしょうか。お話をうかがっていると、そういう気がしますが。意外に深い方かもしれませんよ。

这么说来,河合隼雄先生是经常说冷笑话的人。并不是高尚的开玩笑,而完全是无聊的冷笑话。虽然也有奇怪的东西,可完全不奇怪的,却也会一点也不奇怪地笑。不过在几次见面里,对河合先生来说,说这种无意义的冷笑话是非常重要的,渐渐就理解了。明白了要通气。于是尽可能必须是无聊的,无意义的冷笑话才行。这么做的话,就能让场合平静下来,或者让人一下子放松下来,或者抵消状况的锋利的整合性。

大概你的先生,也明白这方面的吧。看到这些话,就有这种感觉。也许意外地是有深度的说法。