村上春树-《村上さんのところ》

原创翻译 | 《村上さんのところ》- 旅行随笔

2017年2月22日


『村上さんのところ』ー 村上春樹
旅行エッセイの書き方が知りたい
想知道旅行随笔的写作方法
質問:
はじめまして。私は北海道の田舎の大学で勉強している韓国人留学生のすぅと申します。
私は村上さんの作品、特に旅行や海外滞在中書かれたエッセイの大ファンです。村上さんの旅行エッセイは村上さんが経験した事を正直に書く事で、私がその地に行った気分になるだけではなく、多分実際行っても気づけなかったであろうの事を感じることが出来、何回読んでも飽きないくらい面白いです。
ここで村上さんの質問です。私が北の国に来て7年が経ち、なかなか出来ない楽しい経験をしましたのでこれらを文章で書きたいと思っています。いつか村上さんのようなエッセイを書くが夢です。しかし、海外はどうしても自分の母国での生活とは違うので、正直に出来たこと、感じたことを書くと、その地の人の気に障ることを書く事も多少あると思います。実際に存在する所や人の話なので、その面で小説を書くこととは違うと思います。村上さんは旅行エッセイを書くとき、どのように書いたらもっと面白いエッセイになるのか教えていただけたらうれしいです。
初次问候。我是在北海道的乡下大学学习的韩国留学生。
我是村上先生的作品,尤其是旅行或海外旅居时写的随笔的粉丝。村上先生的旅行随笔是村上先生诚实地写自己经历的事,不仅仅让我有兴趣去那个地方,也能感受到大概实际去了也注意不到的事,无论看多少遍都不会厌腻的那般有趣。
在这里向村上先生提问。我来北方七年了,想把不快乐的经历之类的写成文章。梦想是什么时候能像村上先生那样写随笔。但是,无论如何海外与自己祖国的生活都是不一样的,所以诚实地写,把感觉到的东西写出来时,也会多少写一些那个地方伤害人的感情的事。因为是实际存在的地方或人的故事,我想在这方面与写小说是不一样的。村上先生在写旅行随笔的时候,要如何写才能写成更加有趣的随笔,若能告知的话会非常高兴。
回答:
旅行エッセイ、あるいは滞在記みたいなものは、僕の経験からすれば、はっきりとした目的意識なしにはかけません。つまり「自分はこの旅行について、あるいは滞在について、一冊の本を書くのだ」という覚悟がまず必要になります。のんべんだらりんと旅行した生活していたりしたら、本なんてまず書けません。というか、人が読んで面白いと思う本は書けません。いやしくも一冊の本を出すからには、「本を書く」という明確な意識を持った目ですべてを観察しておく必要があるからです。そうして気がついたことをどんどんメモしていきます。忘れないうちに書き留めます。それは日記ではありません。文章をかくために必要な材料のメモです。そしてそのようなメモを集めて、本にまとめていきます。面白い部分を膨らめし、あまり面白くない部分を捨てていきます。
その地の人々の気にさわることを書くこともたまにはあります。これはある程度しょうがないことです。旅行や滞在には面白くないこと、不快なことはつきものですから。正直になろうとすれば、嫌なことだってしっかり書かなくてはなりません。
旅行随笔,或者说旅居记之类的东西,以我的经验来说,没有明确的目的意识是写不了的。也就是说首先「自己写一本关于这个旅行,或者关于旅居的一本书」这样的觉悟是必要的。无所事事地旅行或者生活的话,大概是写不了书的。或者说,写不了让人读了感觉有趣的书。如果要写一本书的话,就有必要抱着「写书」这样明确的意识用眼睛观察一切。这样一来注意到的东西就会渐渐地写成笔记。在没有忘记之前记录下来。这不是日记。这是为了写文章而记录必要材料的笔记。然后集合这样的笔记,整理成书。丰盈有趣的部分,舍弃无趣的部分。
有时候也会写这个地方伤害人的感情的事。某种程度上也是没办法的。因为在旅行或旅居时无趣的东西,让人不快的事情都是附属物。若要诚实而为,就必须认真地写讨厌的事。