村上春树-《村上さんのところ》

翻译|「《村上さんのところ》- 女儿的兄弟姐妹有19人」

2017年4月17日

娘の兄弟姉妹は19人

女儿的兄弟姐妹有19人

質問:

うちの4歳の娘は一人っ子ですが、数ヶ月から架空の兄弟姉妹の話を始め、今日でもう19人も兄弟がいることがわかりました。おいしいものを食べたり、たまに病気になったり、歯医者になったり、住んでいるお家も様々で、とても面白いのでついじっくり話を聞いてしまうのですが、ふとこのままたのしんでいてよいのか、と自問しました。

どうでしょか?彼女の話を分析するべきでしょうか?

我那4岁的女儿是独生女,几个月前开始说凭空想象的兄弟姐妹的话,到今天为止知道了有19个兄弟的存在。他们吃美味的食物,有时候会生病,或者变成牙医,住的房子也是多种多样的,因为很有趣不知不觉就会慢慢地说给我听,不过突然就这样快乐好吗,我会自己问自己。

怎么样?需要去分析她的话吗?

回答:

とても面白い娘さんをお持ちです。それは退屈しないでしょう?兄弟が何人まで増えていくのか、ぜひ確かめてください。話を分析する必要なんてありません。ただただ熱心に聴いてあげてください。彼女と世界をしっかり共有することが大事です。そういう自由奔放なイマジネーションを、僕は「パフ・ザ・マジック・ドラゴン」と呼んでいます。

子供がお話を作るのは、むしろ現実を把握するための大事な、そして自然な作業なのです。ボール・オースターはこうように書いています。

「夜に夢を見ることができなければ人は発狂しまうという。同じように、子供が想像の世界に入ることを禁じられてしまったら、いつまで経っても現実世界を把握できないだろう」(「孤独の発明)柴田元幸訳・新潮社)。「パフ・ザ・マジック・ドラゴン」を殺してしまわないように、大事にまもってあげてください。

你还真是有一个非常有趣的女儿啊。这并无无聊吧?兄弟增加了几个呢,请务必去确认。没有必要去分析她的话。请只是热心地聆听。认真地与她共同拥有一个世界是很重要的。这种自由奔放的想象,我称之为「Puff the magic dragon」《神奇龙》。

孩子创作故事,不如说是为把握现实而做的重要,而且自然的工作。Paul Auster是这样写的。

「在夜里如果看不见梦就会发狂。同样地,如果禁止孩子进入想象的世界,无论何时他们都不能把握现实世界」(《The Invention of Solitude》「孤独的发明」柴田元幸翻译・新潮社)。为了不杀害「神奇龙」,请温柔地守护。