村上春树-《村上さんのところ》

翻译 | 《村上さんのところ – 小说的孤独一定会有用的》

2017年5月19日

小説の孤独はきっと役にたちます

小说的孤独一定会有用的

質問:

私は今、大学で、現代日本文学について勉強しています。

村上さんの小説は、「孤独」な文章だとよく言われています。

でも、今まで私は村上さんの物語に何度も救われました。

(彼氏よりも)笑わせてくれたり、(彼氏よりも)寄り添えってくれたり、でも時には(彼氏以上に)突き放してくれる村上さんの物語が大好きです。

これからも、すてきな物語を書き続けてください。

(このメールを打ち終わえたら、彼氏と仲直りの電話をしてきます。)

我现在正在大学里学习现代日本文学。

村上先生的小说经常会提及「孤独」的文章。

但是,至今为止好几次我被村上先生的故事拯救了。

(比男朋友)还能让我开怀大笑,(比男朋友)还能让我依靠,但是有时候(比男朋友)还会抛弃我的村上先生的故事,我非常喜欢。

从今往后,也请继续写优秀的故事。

(在写完这封邮件之后,与男朋友打了和好的电话。)

回答:

人は孤独という相を一度でもしっかりとくぐり抜けておかないと、誰かと本当に心から結びつくこととはできません。若いうちに深い孤独を体験しておくことが大切です。その厳しい季節を通過することによって、自分の中にしっかりと年輪を刻んでください。あとになってそれが役に立ちます。もし僕の書く小説が孤独であると感じられたとしたら、そこにはそのようなメッセージが含まれているからです。僕の小説があなたに手渡したいと思っているのはおそらく、そのような孤独の疑似体験です。あるいは追体験です。

人若没有一次坚定地经历孤独,就不能与某人真正地由心建立连接。在年轻的时候体验深入的孤独是非常重要的。请根据通过那个严峻的季节,在自己的内心扎实地刻画年轮。将来它会起作用的。如果我写的小说能让你感受到孤独的存在,那是因为那里也蕴含了这个信息。我的小说想向你传达的或许是,这种孤独的疑似体验。或者说体验比人的经验。