日文文章 絮语

絮语 |「冬」

2020年12月3日

今日の気持ちは、ふわふわしている。

何度も言ったことがありますが、季節の中で、一番好きなのは冬だ。冬になると、気持ちも自然に柔らかくなる。自分も不思議だと思う。季節のちからよりは、冬の特別の匂いがただよっているんだと思う。

冬の匂いは何でしょう。空気の清潔さはもちろん、寒さの匂いが濃い。自然に呼吸して、冬がやっと到着した安心感が胸にいっぱいだった。前は少し心配して、たぶん今年は冬が来ないじゃないかと。ちょうど十二月に入った時、寒くなった。

十二月というのは、私にとっては少しばかり意味のある月で、いろんな意味で、色々な快楽がひそんでいるし、冬の空ほど美しい空はないだろう。ただ日光を浴びながら、ぼんやり空を眺めることはとても嬉しい。

冬には、いくらか静かな気分があって、ふっと歌を歌いたくなる。でも、歌よりは、もっと物の音の響きをききたい。聞いてごらん。光(ひかり)、空(そら)、月(げつ)、葉(は)、心(こころ)、布団(ふとん)。すべてのものは暖かくて、優しくて、特別な響きが聞こえる。寒いのせいかもしれない。時間が穏やかに進んでゆくとともに、気持ちも穏やかになっていく。

私にとって、冬には、何の賛美もふさわしい。いくらでもいけるんだと思う。

冬の日々、ただ、愛しています。