村上春树-《村上さんのところ》

翻译|「《村上さんのところ》- 一个人工作」

2017年8月19日

個人で働くことができて本当に良かった

能一个人工作真是的太好了

質問:

「アフターダーク」でマリが言う、次のセリフを読んだときに、あまりにも私が思っていることそのもので、マリが大好きになってしまいました。

「個人で翻訳か通訳の仕事みたいなのをやりたいって思ってるんです。会社勤めには向かないみたいだから」

「アルたーダーク」が出版された頃、私はちょうど、同じように考えて個人で翻訳の仕事を始めたところでした。個人で働くのは大変なこともありましたが、それまでの苦労に比べれば何でもありませんでした。ただ、ここに至るまでは大学院に行ってみたり、会社に勤めてみたり、いろいろとありました。

会社や大学院など、組織の中で他人と共に働くことは自分には向いていません。そのことにはなんとなく気付いていたのですが、10代の頃の私には「個人で働く」という選択肢は全く見えませんでした。内向的な性格で人付き合いは苦手でしたが、それは努力で乗り越えられることであり、乗り越えるべきことだと信じていました。親や教師もそう求めてきました。それで、組織の中で自分の能力を発揮できるよう努力してきましたが。

常に自分が自分ではないように感じていました。また、外向的な人と自分を比較して、自分はダメな人間だと悲しく思っていいました。いろいろあった末、外向的な人から自分の内向性を批判されたりもして心底疲れてしまい、自分が幸せに生きられる方法は他にあるのではないかと考えた結果、個人で働くという選択肢に辿り着きました。

自分もマリのように10代の頃にそう考えていれば、嫌な思いをしなくて済んだのにと思います。過去のことを考えるととても悲しく悔しい気持ちになります。ただ、嫌な思いをしながらも自分には向かない環境で努力したことは、自分の人生の糧になっているとは思うのですが。

私は長い間、外向的にならなければというプレッシャーを感じ、努力してきましたが、達成することはできませんでした。

ある時点で「私は私の生きたいように生きればいいのだ」と開き直り、個人で仕事を始め、ほとんど猫としか会話をしない生活に入ってからは、それまで感じていたストレスが嘘のように消えて、毎日楽しく生きています。

春樹さんは組織に属したことはないとのことですが、いつ頃から個人で働くことを意識しておられましたか?また、周囲からのプレッシャーはありませんでしたか?

在读《黑夜以后》Mali说的,这一句台词的时候,因为这也是我所期望的,于是喜欢上了Mali。

「想一个人做类似于翻译或口译的工作。因为好像不适合在公司工作」

《黑夜以后》出版的时候,正好同样地也是我在思考一个人开始做翻译工作的时候。虽然一个人工作有困难的地方,不过与之前的苦劳相比不值一提。只不过,到目前为止,要去读研究生,还是去公司工作,有各种各样的事情。

公司或研究院等等,在组织中与他人一起工作于我并不适合。不知怎的会在意这种事情,十几岁的时候我根本看不到「一个人工作」这种选项。虽然因为性格内向而不擅长与人交际,但还是相信只要努力就能克服,抑或说本是能克服的东西。父母与老师都是这样期待的。于是,在组织中像能发挥自己的能力一样努力。

我经常感到自己不是自己。还有,拿外向的人与自己比较时,就悲哀于自己是无用的人。经历各种各样的事情以后,我被外向的人批评自己的内向型而身心疲惫,想到该是有其他能让自己幸福生存的方法,于是好不容易地来到一个人工作的这个选项。

假若自己能像Mali一样在十几岁的时候这样思考,就不会有不愉快的想法。想起过去的事情就会变得悲伤后悔。不过我觉得,即便不开心但也在自己不适合的环境里努力,这会变成自己人生的食粮。

长时间以来,我感觉到有必须变得外向的压力,但是努力过后,还是做不到。

在某个时期,我突然想通了「我只要能按自己想生存的方式生存就足够了」,于是开始一个人工作,自从进入了几乎只与猫说话的生活以后,至今为止感受到的压力就像谎言一样消失了,每天快乐地生活着。

虽然春树先生并不属于组织,不过是从什么时候开始意识到一个人工作的?另外,有来自周围的压力吗?

回答:

あなたのように、組織の中でうまくやっていくことのできないかた、あるいはなんとかやってはいるけれど疲れ果ててしまったというかたから、多くのメールがこのサイトに寄せられています。あなたの場合はその問題をうまく解消できたみたいで良かったと思います。もちろん翻訳という専門技能を持っておられたからでいたことでしょうが、あなたの報告が多くの人にとって何かの参考になるかもしれません。

僕は「社会体制を打破する」ことがひとつの美徳であった当時に青春時代を送ったので、「システムの中は入りたくない」という気持ちはけっこう強くありました。それは僕にとって良いことだったかもしれません。でももちろん親なんかにしてみれば面白くなかったかもしれませんね。

とにかく気にしませんでしたが、気にする人々多かったようです。「親を泣かせたくない」と言って、就職していった連中も多かった。このあいだまでヘルメットをかぶっていた連中が、長い髪を切り髭を剃り、一流企業に入社していきました。そして第一線で一生懸命働いてバブルをこしらえ、それを派手に破裂させ、社会体制を見事に打破しました。。。というのはあくまで冗談ですが。

像你一样,在组织中不能很好工作,或者说无论如何也做不好而疲惫不堪的人,这个网站有很多来自他们的邮件。我觉得你的情况是把问题很好地解决了真好。当然你是拥有翻译这种专门技能的,你的报告对很多人来说或许能起到一些参考作用。

因为我是在「打破社会体制」是一种美德的当时度过我的青春时代,所以「不想进入体制」的想法相当强烈。这对我来说或许是好的事情。当然从父母的角度来看可能并不有趣。

无论如何不要在意,不过在意的人好像挺多的。说着「不想让父母哭泣」,去参加就业的伙伴也有很多。到目前为止戴着头盔的伙伴,剪掉长发剃掉胡子,进入一流的企业。在第一线努力工作,创造泡沫,然后让它华丽丽地破裂,完美地打破社会体制……这不过是开玩笑啦。