日文翻译

翻译|「《海辺のカフカ》- 我·向森林走去」

2017年3月5日

在田村卡夫卡的内心里,始终有一个未解的谜,那就是为什么当初母亲要在他四岁的时候离家而去。“问题。为什么她不爱我呢。难道我仅仅被母亲爱的资格都没有吗。”

他为了躲避被警察的追问,而躲避到一间隐匿在森林里的别墅里。虽然他被提醒了很多次,不要往森林里去,但是这一次,他决定什么都不管,径直往森林深处走去。

在走路的过程中,他一直在思考这个谜,并且与被称为乌鸦的少年进行了一段对话。(放在下一次更新)。

读到田村卡夫卡进入到森林的奇遇,不得不佩服村上春树构思之奇妙与精巧。就像我以前说的,无论看起来有多少条线,多少个人,多少意想不到的发展,在某个点,它们都会相交的,以某种意义。


原文选自《海辺のカフカ》下卷

「我·向森林走去」

僕はもう森に対して恐怖を感じてはいない。そこにはルールのようなものがある。あるいはパターンのようなものがある。いったん恐れることをやめると、そういうものがだんだん目に見えるようになってくる。僕はその反復性を呑みこんで、自分の一部のようにしていく。

我对森林已经不再感到恐惧了。那里是有类似于规则的东西。或者是有模型之类的东西。一旦停止恐慌的话,那种东西就渐渐地变得可见。我理解那个反复性,并且让它变成 自己的一部分。

僕は硬い殻を捨てた生身の僕として、ひとりで迷宮の中心に向かっている。そしてそこにある空白に身をまかせようとしている。

我作为舍弃了硬壳的活人,一个人向着迷宫的中心走去。然后像是把自己交予给那里的空白一样。

それは暗闇を紡ぎ出す光源であり、無音の響きを生み出す場所だ。僕はそこになにがあるのかを見とどけようとしている。僕はたく封をされた重要な親書をたずさえた、自らのための密使なのだ。

那里是有由黑暗编织而成的光源,并且会产生无音的回响的地方。我能确认那里有的什么东西。我携带着被封印的重要的亲书,那是为自己而在的密使。
疑問。

どうして彼女は僕を愛してくれなかったのだろう。僕には母に愛されるだけの資格がなかったのだろうか。

为什么她不爱我呢。难道我仅仅被母亲爱的资格都没有吗。

僕はただ歩き続ける。意識の波うちぎわを僕は歩いている。そこには意識の寄せ波があり、意識の引き波がある。それらはやってきて文字を残し、すぐにまたやってきて文字を消し去る。僕はそこに書かれている言葉を、波と波の合間にすばやく読みとろうとする。でもそれは簡単なことじゃない。最後まで読みとる前に、その文章は次の波に流されてしまう。謎めいた単語の切れ端が意識に残されるだけだ。

我只是继续走路。我在意识的海浪边走着。那里有意识的汹涌而至的波浪,也有意识的回流后退的波浪。那些海浪来了之后留下的文字,马上又来的时候文字消失了。我试着在海浪与海浪间迅速地读取在那里写着的话。但那并不是那么简单。在最后能读到之前,那个文字又被下一个海浪冲走了。意识里仅仅剩下隐晦的单词的迷宫。

日が西にかたむき、いろんな物体の影が世界をじわじわと包んでいくのを、僕は見つめている。時間のある世界では、なにものもあと戻りすることはない。影の触手が新しい地面をひと目盛、またひと目盛と浸食し、さっきまでそこにあった母の顔も、やがてその暗い冷えややかな領域に呑み込まれていく。その顔は固くそむけられたものとして、僕の記憶から自動的に奪いとられ、消し去られていく。

夕阳西斜,我注视着很多物体的影子一点一点地把世界包围起来。在有时间的世界里,一切的东西都不能恢复原状 。影子的触手以一个人的刻度,又一个人的刻度在侵蚀着新的地面,直到刚才还在的母亲的容貌也,不久就被这个暗淡冰冷的领域所吞噬。那个容貌作为被坚固转移的东西,从我的记忆里自动地被剥夺掉,消失不见。